FAQs

  • OPCとは何ですか?

    OPCは産業オートメーションと企業における、安全で信頼性あるデータ交換を目的とした相互運用を行うための標準規格です。初期の OPC 仕様は、1990年代半ばにソフトウェアと業産業オートメーションのハードウェア デバイス間でデータ交換を標準化するため、オートメーション産業のベンダーグループによって開発されました。

    OPC仕様はクライアントとサーバー間、またサーバー間同士のインターフェースを定義します。そのためPLC、 HMI、OPCを意識した装置等のシステム・コンポーネントは、特別なソフトウェア・デバイスのインターフェース・アプリケーションを開発せずデータ共有できます。

  • OPCが重要な理由は何ですか?

    OPC規格は、産業オートメーションにプラグ・アンド・プレイの接続性をもたらします。OPC登場前は、アプリケーションのベンダーは、全てのサードパーティの装置に向け特別なソフトウェアと、自動化システムに統合が必要なアプリケーションを開発しなければなりませんでした。しかしOPCならば、ハードとソフトのプラットフォームに関わらず、製品全体でオープンな接続性を得られます。OPCはリアルタイムデータ履歴データアラーム・イベントを共有する基準を定義し、統合とシステムの実装に必要な全てのライフサイクル・コストを削減します。

  • OPC技術とは何ですか?

    OPC規格を構成する2つの主な技術は、OPC ClassicOPC UA(Unified Architecture)です。

    OPC Classic は1996年に発表された初期のアーキテクチャで、ソフトウェア・アプリケーション通信にMicrosoftのCOM/DCOM(分散型コンポーネント・オブジェクト・モデル)を使用し、Microsoft® Windows® 技術を基盤にしています。

    OPC UA は、既存のOPC Classic仕様の全機能を、単一のサービス志向型アーキテクチャに統合する一方、プラットフォーム非依存、複雑な情報モデリング、安全性と信頼性の新機能を追加しています。

  • OPC UAとは何ですか?

    次世代のOPC 技術として、 OPC UA(統合アーキテクチャ)は安全で信頼性あるプラットフォーム非依存の相互運用性に向け大きく進化しました。OPC UA は、工場やプロセス制御装置から大規模な上位情報系システムへ情報転送をするために設計されました。

    OPC UA仕様は2008年に初めて発表され、既存のOPC Classic 仕様の機能性全てを、単一のサービス志向型アーキテクチャに統合しています。プラットフォーム非依存、診断、検出、複雑な情報モデルのレンダリング、安全性、信頼性等の不可欠の新機能を追加しています。さらに、2011年10月にIEC標準、IEC 62541として、OPC UAは発表されています。

    OPC UA は、データアクセスアラームと状態履歴アクセス等のOPCデータモデルに対する単一サービスを提供しています。これらは、組込型装置を含む、Microsoft以外のシステムでも実装できます。

    OPC UA は、ベンダーとコンソーシアムが単純/複雑な情報モデルをOPC UAのアドレス空間に「プラグイン」するためのサービスを提供します。この情報モデリング機能の特徴は、市販ソフトウェア・アプリケーションで全く新しい世界の情報をブラウズ、読み込み、書き込み、サブスクライブできるようにします。

  • OPC Classicとは何ですか?

    OPC Classic の仕様は、Microsoft® Windows®の技術を基盤とし、分散型クライエント・サーバー間のネットワーク上のソフトウェア・コンポーネント間の通信に関し、 COM/DCOM(分散型コンポーネント・オブジェクト・モデル)を使用しています。OPC Classicの仕様は、プロセスデータ、アラーム、履歴データを交換するため個別の仕様を提供します。

    元々のOPC Classic仕様は、OPC DA(データアクセス)です。これはプロセスと製造データを交換するため、クライアントとサーバー・アプリケーション間のインターフェースを定義します。その他重要な OPC Classicの仕様は、OPCアラームとイベント(OPC AE)、OPC 履歴データアクセス(OPC HDA)があります。

    OPC Classic はOPC 技術のポートフォリオにとって欠かせないものであり続けています。2010年に、OPC Classic はより優れた接続性、信頼性、安全性、相互運用性をも提供するMicrosoft®プラットフォームの新しい技術改革に適合するようOPC .NET 4.0 仕様へと拡張されました。

  • OPC Foundationとは何ですか?

    OPC Foundationは、世界をリードする相互運用性ソリューションのコミュニティで、安全で信頼性ある相互運用性を提供するOPCの仕様を開発・維持する団体です。

    OPC Foundationの役割は以下の通りです。

    • ユーザー、ベンダー及びコンソーシアムが産業オートメーションにおいてマルチベンダー、マルチプラットフォーム、安全かつ信頼性ある相互運用性の基準の開発を一緒にできるようを促進する国際的なインフラを提供する。
    • OPC規格の仕様の開発、維持を、市場展開を行う
    • OPC会員の製品を認定する。

    OPC Foundationは、最良の仕様、技術、製品認証を提供することに力を入れています。

    ベンダー会員には、早く質の高いOPC認証製品を開発することのできる、完全なインフラが提供されます。

    エンドユーザー会員は、複雑な完全自動化システムやソリューションを容易に構築することができるように、OPC FoundationからOPC技術とOPC製品を上手に使うことができるような膨大な数の技術情報と、イノベーションを利用できるようになります。

  • OPC Foundationの会員について教えて下さい

    OPC技術を開発、販売、使用する450社以上の企業が、OPC Foundationを構成します。これには、技術プロバイダー、エンドユーザー、大学と研究機関などの組織が含まれ、協働しながら最良で最も幅広く使用される接続性の標準を提供します。

    すべてのOPC Foundation会員は、OPC Foundationの公式会員ディレクトリに企業のプロファイルが掲載されています。

  • なぜ、OPC Foundationに加入するべきですか?

    OPC Foundationに加入すると、参加企業はOPCの将来に向けた開発と展開方法に影響を及ぼすことができます。会員資格には、Corporate(技術開発を行う企業)、エンドユーザー(技術を利用する企業)、関係団体などの会員があります。会員は技術ワーキンググループに加わる事で、OPCコミュニティに参加でき、進行中の仕様開発に参加できます。

    全ての会員は、OPC Foundationの会員ディレクトリに登録されます。会員ディレクトリには、企業プロファイルと問い合わせ情報が含まれ、OPC Foundationメンバーロゴを表示できます。Corporate会員は、OPC Foundation製品ディレクトリに自社の製品を掲載できます。またOPC 仕様(発表済み、開発中)やレファレンス技術の実装、OPC認証試験ツールなどを全て利用できます。

  • OPC Foundationの認証プログラムとは何ですか?

    OPC Foundation認証プログラム(OPC Foundationによって開発、維持されている)は、OPC Foundation会員がOPC仕様と相互運用性の必要条件に準拠した製品を開発できるよう、インフラ、ツール、プロセスを提供します。OPC Foundation認証プログラムでは、OPC Foundation会員の製品がプラグ・アンド・プレイで安全かつ信頼性ある相互運用性に関するユーザーの期待値を満たすか上回ることをエンドユーザーに保証します。

    OPC Foundationが認可したテストラボでは、各種のツールと実世界での使用をシミュレーションした試験技術を使用し、独立した客観的で非常に適格な検証ならびに認証試験を行います。製品が認定を受けるには、適合性、相互運用性、堅牢性、ベストプラクティス、有用性などの試験に全て合格しなければなりません。

    製品がひとたび認証を受けると、ベンダーは認証試験に合格した製品に限り使用できる「Certified」ロゴを与えられます。認証ロゴを表示する製造ベンダーは、ロゴ・ライセンス協定を順守しなければなりません。

  • OPC技術を学ぶため、どのようなリソースが利用できますか?

    OPC 技術には、実際に質の高いOPC製品を市場に提供する数多くのベンダーがいます。エンドユーザーは、OPCを使用し産業オートメーション全体でマルチベンダーによる相互運用可能性を首尾よく達成できました。

    OPC Foundationでは、ベンダーとエンドユーザーの双方に向けたリソースの総合リストを提供します。ベンダー向けのOPC FoundationのリソースはOPC仕様、技術のレファレンス実装、品質開発者のドキュメンテーション、完全な認証プログラムが含まれます。OPC Foundationはまた、すばやくOPC 製品を開発するため、製品とサービスを含む会員企業に関する情報レポジトリも提供します。さらに記事ホワイト・ペーパー書籍ウェビナー等の追加情報は、OPC Foundationのウェブサイト上でリソースとして掲載されます。

    エンドユーザー向けのOPC Foundationのリソースには、 OPC 仕様、OPC Foundation製品カタログ(全会員の製品とサービスの確認が可能)、OPCに関する完全なワンストップ型のリファレンス情報(アプリケーションの成功事例を含む)が含まれます。